屋根カバー工法の耐用年数はどれくらい?保証期間も解説

こんなお悩みありませんか?
  • どのような保証がある?
  • 屋根カバー工法の耐用年数はどれくらい?
  • 保証が適用されるケースは?

このようなお悩みを抱えている方のために、屋根カバー工法の耐用年数や保証期間を解説します。

屋根カバー工法の耐用年数や保証期間について詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。

ぜひこの記事を読んで、屋根材を長持ちさせる方法や保証の内容について詳しく知っていきましょう。

目次

屋根カバー工法の耐用年数

屋根カバー工法の耐用年数は約20年〜30年です。
葺き替え工事であっても屋根カバー工法と同様の耐用年数ですが、使用する屋根材やメンテナンスの頻度などによって変化します。

屋根カバー工法でよく使用されるガルバリウム鋼板の耐用年数は約20年〜30年です。

ジンカリウム鋼板やエスジーエル鋼板の耐用年数は約30年〜50年とされています。

また、アスファルトシングル材の耐用年数は約20年〜30年とされています。

屋根カバー工法に使用される屋根材ごとの耐用年数を分かりやすくまとめましたので、参考にしてみてください。

屋根材ガルバリウム鋼板ジンカリウム鋼板エスジーエル鋼板アスファルトシングル軽量瓦
耐用年数約20年~30年約30年〜50年約30年〜50年約20年〜30年20年以上

このように屋根材が持つ特徴によって耐用年数に差が出やすくなります。
また適切な時期にメンテナンスを行っているかでも左右されます。

耐用年数を長くするためのメンテナンス方法やポイント

耐用年数を長くするためのメンテナンス方法やポイントには、

  • 土地柄に合った屋根材にする
  • メンテナンスをこまめに行う

があります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

土地柄に合った屋根材にする

土地柄に合った屋根材を選ぶことで、屋根を長持ちさせることができます。

例えば強風が吹きやすい地域の場合、瓦やアスファルトシングルでは強風によって、瓦がずれたり屋根材がはがれたりすることがあります。

瓦は、すべての瓦が固定されている場合を除き、強風に弱い構造になっているため瓦がずれることがあります。
またアスファルトシングルの場合は屋根材が薄くて軽いため、施工が十分でないと強風にあおられやすく、はがれやすいです。

しかし金属屋根は

  • ビスで固定
  • 屋根材同士をかみ合わせてロックする施工方法
  • ピースを組み立てていくタイプの屋根材は、1つ1つの面積が小さいため風の影響が少ない

という特徴があり、瓦やアスファルトシングルと比較すると耐風性が高いです。
また、金属屋根材の中でも特に耐風性が高いスーパーガルテクト/アイジー工業を選ぶと、屋根材を長持ちさせることができるでしょう。

メンテナンスをこまめに行う

屋根のメンテナンスをこまめに行うことも耐用年数を長くするためには大切です。

屋根の具体的なメンテナンス方法には、

  • 定期点検を受ける
  • 屋根塗装を行う
  • 棟板金の交換を行う

などがあります。

日常生活で自分の目で屋根の状態を確認することはなかなかできません。
また素人が屋根の状態を正しく判断することも難しいです。
そのため定期的にプロの点検を受けることで、屋根の状態を正確に把握することができます。
もしサビや穴あきといった不具合があった場合でも早期発見ができ屋根を長持ちさせることができます。

点検だけではなく、屋根塗装や棟板金の交換といったメンテナンスを行うことも大切です。

屋根材の表面の塗膜は日々、紫外線や熱などによって劣化しています。
塗膜の劣化を放置していると紫外線などから屋根材を守ることができなくなるので、屋根材が劣化していきます。
屋根塗装を定期的に行うことで屋根材を塗膜でカバーすることができ、屋根材を長持ちさせることにつながります。
屋根が色あせていたり、カビなどが発生していたら屋根塗装を行いましょう。

また、棟板金の交換も定期的に行いましょう。
棟板金が劣化していると劣化場所から雨水が入り込み続けます。
その結果、棟板金の中の貫板の腐食や雨漏りなどを引き起こす可能性が高くなります。
そして劣化が進むと強風が吹いた時に棟板金が煽られたり、屋根から落ちることもあります。

棟板金の交換は屋根塗装と同時に行うことで手間や費用を抑えられるのでオススメです。

屋根カバー工法にオススメ屋根材

屋根カバー工法にオススメの屋根材はどのようなものがあるのでしょうか?

屋根カバー工法に使用される屋根材の中からオススメの屋根材を3つご紹介します。

スーパーガルテクト/アイジー工業

スーパーガルテクト(アイジー工業)

※アイジー工業様ホームページより引用

スーパーガルテクトは、ガルバリウム鋼板の3倍の耐久性を持つエスジーエル鋼板が使用された屋根材です。

スーパーガルテクトは、

  • 屋根材が軽い
  • 断熱性能が高い
  • 耐久性や耐腐食性に優れている

などの特徴を持っています。

屋根カバー工法を行う場合、新しい屋根材は軽いものであることが条件にあります。

スーパーガルテクトは金属屋根であるため、他の瓦やアスファルトシングルと比較すると最も軽い屋根材です。
そのため屋根カバー工法を行っても建物への負担を減らすことができ、建物の耐震性の低下も最小限に抑えることができます。

またスーパーガルテクトは耐風性能が高く、耐久性や耐腐食性にも優れています。

耐腐食性に優れているためサビに強く、もし傷がついても鋼板に含まれているメッキ層が傷ついた部分を覆うのでサビの進行を止めることができます。

このように他社メーカーの金属屋根と比較しても優れている点が多いため、人気の高い屋根材です。

屋根材の特徴を簡単に表にまとめたので、参考にしてみてください。

商品名/メーカー種類特徴
スーパーガルテクト/アイジー工業エスジーエル鋼板・屋根材が軽い
・断熱性能が高い
・耐久性や耐腐食性に優れている
・ガルバリウム鋼板の3倍の耐久性

・スーパーガルテクト/アイジー工業[外部リンク]

ヒランビー/稲垣商事

ヒランビー(稲垣商事)

※稲垣商事様ホームページより引用

ヒランビーは、ガルバリウム鋼板が使用された金属屋根です。

ヒランビーには、

  • 施工がしやすい
  • カラーバリエーションが豊富
  • どんな屋根にも対応可能

という特徴があります。

金属屋根は標準色のカラーバリエーションが少なく2~3色しかない屋根材が多いですが、ヒランビーは違います。
ヒランビーのカラーバリエーションは、ブラックなどの落ち着いた色からシルバーなどの明るい色まで9色ほどが標準色となっています。
性能だけではなく、見た目にもこだわりたい方には嬉しい屋根材となっています。

また商品シリーズが豊富であることもポイントです。

建物の屋根の勾配によっては使用できない屋根材もありますが、ヒランビーの商品シリーズの中には屋根の勾配が緩やかでも使用できるスタンビーもあります。

どんな勾配の屋根でも商品のシリーズの中で選ぶことができるので、「金属屋根が良いけど屋根の勾配が緩くて悩んでいる」という方にオススメの屋根材です。

屋根材の特徴を簡単に表にまとめたので、参考にしてみてください。

商品名/メーカー種類特徴
ヒランビー/稲垣商事ガルバリウム鋼板・施工がしやすい
・カラーバリエーションが9色と豊富
・商品シリーズが豊富でどんな勾配の屋根にも対応可能

・ヒランビー/稲垣商事[外部リンク]

オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン

オークリッジスーパー(オーウェンスコーニングジャパン)

※オーウェンスコーニングジャパン様ホームページより引用

オークリッジスーパーは、アスファルトシングルが使用された屋根材です。

オークリッジスーパーの特徴には、

  • 防火試験(屋根飛び火認定試験)に合格済み
  • 防水性、耐藻性に優れている

などがあります。

アスファルトシングルは材料にアスファルトが使用されているため、耐火性の弱さが以前は指摘されていました。
しかし、オークリッジスーパーは海外製品で初めて日本の防火試験(屋根飛び火認定試験)に合格した屋根材です。
この防火試験に合格しているので防火性はもちろん、都市部などの防火地域や準防火地域でも使用できる屋根材なので安心して使用することができます。

またオークリッジスーパーは防水性や耐藻性が高いこともポイントです。
アスファルトシングルは表面にカビやコケが生えやすいことがデメリットにあります。

しかしオークリッジスーパーは

  • 屋根材自体が水分を含まない
  • 屋根材の水はけを良くする

などの工夫がされているため、屋根材を長期間きれいな状態に保つことができます。

アスファルトシングルのデメリットをカバーしている屋根材なので、デメリットが気になる方にオススメです。

屋根材の特徴を簡単に表にまとめたので、参考にしてみてください。

商品名/メーカー種類特徴
オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパンアスファルトシングル・防火地域や準防火地域でも使用可能
・防水性、耐藻性に優れている

・オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン[外部リンク]

 

他のオススメの屋根材を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

屋根カバー工法のオススメの屋根材はこちら

屋根カバー工事や屋根材の保証について

屋根カバー工事や使用する屋根材にはそれぞれ保証がついています。

屋根カバー工法の保証には主に

  • 施工会社の独自保証
  • メーカー保証
  • リフォーム瑕疵保険

の3つがあります。

保証の種類によって、保証される範囲がそれぞれ異なります。

しかし、保証の種類や内容を詳しく知らなければ不具合が起きた際に保証が受けられないということにもなりかねません。

屋根カバー工事や屋根材の保証の種類や内容について詳しく解説していきます。

施工会社の独自保証

施工会社の独自保証とは、施工会社が完成物の責任を負う保証です。

施工会社の独自保証はメーカー保証とは異なり、施工会社によって保証期間や内容はさまざまです。
10年や20年の保証を設定している会社や定期点検などのアフターサービスが充実している会社もあります。

保証内容を含めて施工会社を選ぶと良いでしょう。

メーカー保証

メーカー保証とは、屋根材を製造したメーカーが独自に定める保証です。

メーカーや屋根材によって変化しますが、保証期間は10年〜25年程度とされています。

また、注意が必要なのはこの保証の対象は消費者ではなく施工会社です。
施工会社を通して消費者にメーカーが補償を行うので、施工会社が廃業した場合は保証が受けられないケースもあります。

リフォーム瑕疵保険

リフォーム瑕疵保険とは、国土交通省が指定した瑕疵保証担保責任保険法人によるリフォームに関するトラブルから消費者を守るための保険です。

第三者機関による検査と保証が組み合わさっており、保証期間は条件によって変化しますが1年~10年とされています。

この保険は消費者がお金を支払って得られる保証で、リフォーム時に加入する必要があります。
また、注意が必要なのはリフォーム瑕疵保険は消費者ではなく施工会社が加入する保険です。
そのため施工会社が加入していなければ、リフォーム瑕疵保険による保証は受けられないので注意が必要です。

保証が適用されるケースとされないケース

保証が適用されるケースとされないケースはどのような時でしょうか。

それぞれケースごとに解説していきます。

保証が適用されるケース

保証が適用されるケースは

  • 施工内容に瑕疵があった場合
  • 屋根材が最初から著しく劣化していた場合

です。

まず施工内容に瑕疵があった場合ですが、この場合の瑕疵とは施工の際の不手際によって発生した不具合のことをいいます。
施工内容に瑕疵があれば保証が適用されますが、どのようなことが瑕疵と判断するかは施工会社の規定によって異なります。

そして屋根材が最初から著しく劣化していた場合とは、屋根材に大きな傷があるなどの屋根材に初期不良があったときです。
屋根材にはそれぞれ耐用年数を基に保証期間が定められており、その期間内は壊れず使用できることが基本です。
もし屋根材に初期不良があり、保証期間内に屋根材が破損した場合には保証が適用されます。

保証が適用されないケース

保証が適用されないケースは

  • 自然災害による破損
  • 通常の経年劣化

です。

多くの場合、自然災害は対象外とされています。
そのため台風などによる破損は、基本的に施工会社やメーカーが保証することはありません。
しかし、自然災害であれば火災保険による保証が受けられる場合もあります。

また、時間の経過による通常の経年劣化では保証で修理することはできません。
保証期間内であっても通常の範囲内での劣化については保証の対象とならないことが多いです。

屋根カバー工法に火災保険が適用されるかはこちら

 

一都三県の屋根修理業者一覧

 

 

屋根カバー工法の耐用年数を検索した人にオススメの記事一覧

屋根カバー工法の費用相場

屋根カバー工法にかかる修理費用の相場は80万円〜150万円となっています。

屋根の大きさや形状、屋根材のグレードによって金額は変化しますが、ほとんどがこの金額の間で納まります。

屋根カバー工法の費用について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

屋根カバー工法の費用相場はこちら

屋根カバー工法ができる屋根材とできない屋根材

屋根カバー工法ができる屋根材には、金属屋根やアスファルトシングル屋根、スレート屋根があります。
これらの屋根材は、凹凸が少なく屋根材自体も軽いため屋根カバー工法ができる屋根とされています。

反対に屋根カバー工法ができない屋根材は、です。
瓦は波立っている形状と建物が屋根の重さに耐えられないため、屋根カバー工法には適していない屋根材とされています。

屋根カバー工法ができる屋根材はこちら

屋根カバー工法のメリットとデメリット

屋根カバー工法のメリットには、屋根の断熱性、防音性、防水性の向上があります。
新しい屋根材を被せるため断熱性が高くなり、室内の冷暖房効率が上がります。

反対に屋根カバー工法のデメリットには、屋根の重量が増えるがあります。
屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せるため、軽い屋根材を使用しても屋根の重量は増えます。
そのため、屋根が重くなるほど建物への負荷が大きくなり耐震性の低下にもつながります。

屋根カバー工法のメリットとデメリットはこちら

屋根カバー工法と葺き替え工事はどちらがオススメ?

屋根カバー工法と葺き替え工事は、屋根カバー工法ができる方は基本的に屋根カバー工法がオススメです。

屋根カバー工法ができる方とは

  • 屋根カバー工法を行ったことがない
  • 屋根の下地が劣化していない

などの条件に当てはまる方です。

屋根カバー工法は葺き替え工事よりも施工費用を抑えることができ、屋根の断熱性が上がるなどのメリットが多い施工方法です。

より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。

適切な施工方法が分からない方はこちら

後悔しない屋根カバー工法をするポイント

屋根カバー工法で後悔しないためのポイントには、

  • 屋根の下地の状態を確認
  • 太陽光パネルを設置している場合はよく確認
  • 外壁工事も同時に行う

などが挙げられます。

この中で特に重要なのが、屋根の下地の状態を確認してから施工することです。屋根の下地が傷んでいない状態で屋根カバー工法を行うことで、強風などで屋根材がはがれるなどのトラブルを防ぎやすくなります。

以下の記事では、屋根カバー工法でよくある失敗も解説しているので参考にしてみてください。

屋根カバー工法の後悔しないポイントはこちら

屋根カバー工法で雨漏りは直せるのか

結論、屋根カバー工法で雨漏りを直すことができます。

屋根から起きる雨漏りの原因には、

  • 屋根材の劣化
  • 屋根材の下の防水シートの劣化
  • 棟瓦や棟板金の劣化や破損

などがあります。

屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せます。劣化した屋根材を新しくすることができるので、雨漏りを直すことができます。

屋根カバー工法で雨漏りは直せるのかはこちら

屋根カバー工法の施工方法・流れについて

屋根カバー工法の流れについて解説します。

今回は屋根カバー工法で使用されることの多いガルバリウム鋼板を例にご紹介します。

STEP
棟板金や板金の下地などの取り外し

棟に取り付けられている板金や棟板金の下地、雪止めなどを取り外して屋根をフラットな状態にしていきます。

STEP
防水シートを敷き詰める

屋根の軒先から棟に目がけて防水シートを敷き詰めていきます。
防水シートは屋根からの雨漏りを防ぐ重要なシートです。
古い屋根に使用できる防水シートが限定されている場合があるので注意が必要です。

STEP
板金の取り付け

軒先や屋根がせり出している部分に板金を取り付けていきます。
この板金を取り付けることによって雨水の排水が上手く機能し、雨漏りを防ぐ役割を持ちます。

STEP
新しい屋根材を取り付ける

新しい屋根材を取り付けていきます。
雨漏りを防ぐために、防水シートを敷くときと同じように屋根の軒先から棟にかけて屋根材を設置していきます。

STEP
棟板金の設置

新しい屋根を取り付けたら棟板金を設置していきます。
その後、屋根の上に取り付ける雪止めなどを設置して施工は終了です。

より詳しく屋根カバー工法の施工の流れについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

屋根カバー工法の施工方法はこちら
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