- 屋根カバー工法をしたいけど、どこに気を付けるべき?
- 屋根カバー工法で後悔したくない
このようなお悩みを抱えている方のために、屋根カバー工法でよくある失敗6選を解説していきます。
屋根カバー工法で屋根修理を考えているけれど、絶対に失敗したくないと思う方が多いですよね。ですが、なぜ屋根カバー工法では失敗が多いのか分からない方もいると思います。
ぜひこの記事を読んで、後悔しない屋根カバー工法のポイントを詳しく知っていきましょう。
屋根カバー工法で起こりやすい失敗
屋根カバー工法で起こりやすい失敗とは、どのようなものでしょうか。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターによると、戸建て住宅のリフォーム後の不具合相談件数の1位が「はがれ」で、これは屋根以外の内装工事も含めたすべてのリフォーム工事の結果となっています。
リフォーム後の不具合件数で最も多い「はがれ」は屋根カバー工法でも起こりやすいトラブルといえます。屋根の下地が傷んでいる状態で屋根カバー工法を行うと、強風で屋根材がはがれるなどのトラブルが起きやすいです。
リフォーム後のトラブルが起きにくい屋根カバー工法を行うには、屋根の下地が傷んでいないことを確認して施工することが重要です。
次の項目では屋根カバー工法でよくある失敗を6つ解説しているので、みていきましょう。
屋根カバー工法の失敗6選
屋根カバー工法でよくある失敗はどのようなものがあるのでしょうか。
屋根カバー工法によくある失敗には、
- 屋根の下地が傷んでいた
- 屋根材が風ではがれた
- 低勾配の屋根で雨漏り
- 耐震基準を満たしていない
- 雨漏りの原因を特定していない
- 太陽光パネルが設置できない
の主に6つがあります。
①屋根の下地が傷んでいた
屋根の下地が傷んでいる状態で屋根カバー工法を行うと、失敗しやすいです。
屋根の下地が傷んでいると新しい屋根材が上手く固定されないため、
- 強風などで屋根材がずれる・はがれる
- 屋根の下地の傷みがひどい場合、屋根材が飛ばされる
などのトラブルが起きやすくなります。
また、雨漏りが起きたことがある場合は屋根の下地が傷んでいることがあります。雨漏りが屋根や外壁から入り込んだ雨水によって屋根の下地が傷んでいることが多いです。雨漏りが起きたことがある方も施工前には屋根の下地の調査を行いましょう。
失敗しないためには、屋根修理をする前に屋根の下地の調査を行うことが大切です。
もし下地が傷んでいる場合は屋根カバー工法ではなく、屋根の下地から新しくする葺き替え工事を行うと良いでしょう。
②屋根材が風ではがれた
施工不良によって風で屋根材がはがれることがあります。
屋根工事でよくある施工不良には、
- 屋根材を固定する釘などが浮いている
- 屋根材同士の嚙み合わせ不良
- 屋根の板金が不足している
などがあります。
特に屋根材の固定の仕方が悪い場合、少し強い風が吹いただけで屋根材がはがれるということもあります。どれだけ性能の良い屋根材を使用しても、施工不良があると屋根材本来の性能が発揮できません。そのため、万が一施工不良があっても対応してもらえる業者に依頼することが大切です。
屋根カバー工法を行って施工不良があったという失敗をしないためには、
- 自社施工保証の有無やリフォームかし保険を確認する
- 建設業許可を持つ業者に依頼する
- 施工実績が公開されているか確認する
などがあります。
このようなポイントを満たす業者に依頼することで、万が一施工不良があっても対応してもらえないということがないので安心できるでしょう。
③低勾配の屋根で雨漏り
屋根の勾配が緩い低勾配の屋根に、横葺きの屋根材を使用して屋根カバー工法を行うことで起こる失敗です。
横葺きの屋根材は傾斜が2.5寸以下(約14度)以下の屋根に使用することができません。もし2.5寸(約14度)以下の屋根に使用した場合、雨水が上手く排出できず残った雨水が屋根材を痛めるので、雨漏りを引き起こしやすくなります。
このような失敗をしないためには、
- 施工前に屋根の傾斜を確認する
- 屋根の傾斜が2.5寸以下の場合は縦葺きの屋根材を使用する
などに注意しましょう。
緩い屋根の勾配でも使用できる縦葺きの屋根材には、
などがあります。
屋根の勾配が緩い方は縦葺きの屋根材を使用することで、屋根の勾配が足りずに雨漏りが起きるトラブルを防ぐことができます。
④耐震基準を満たしていない
耐震基準を満たしていない建物に屋根カバー工法を行い、耐震性に影響があった失敗があります。
屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せる施工方法で、屋根が二重の状態になります。耐震基準を満たしている建物であれば、建物が耐えられる程度の重量増加になるので耐震性に大きな影響はありません。
ですが耐震基準を満たしていない建物に屋根カバー工法を行う場合は、現在より耐震性が下がります。
耐震基準を満たしていない可能性がある建物には、
- 木造住宅
- 新耐震基準が施行される前の1981年以前に建てられた建物
があります。
もし耐震性に不安がある方や耐震基準を満たしていない可能性のある建物に屋根カバー工法を検討している方は、施工前に耐震性が基準を満たしているかを確認しておきましょう。
⑤雨漏りの原因を特定していない
屋根カバー工法を行ったが、雨漏りが直らなかった失敗です。
雨漏りは、屋根や外壁などから雨水が入り込んでいるため発生します。屋根から雨漏りが起きていた場合、屋根カバー工法を行うことで雨漏りを直すことができます。ですが屋根カバー工法を行っても雨漏りが続く場合は、外壁から雨漏りが発生している可能性があります。
そのため、屋根以外から雨漏りが起きていると屋根カバー工法を行っても雨漏りが続く事態につながります。
また雨漏りが続いている場合、屋根の下地が傷んでいる可能性もあります。屋根の下地が傷んでいる状態で屋根カバー工法を行うと、強風などで屋根材がはがれやすくなります。
そのため雨漏りが起きていて屋根の下地が傷んでいる場合は、屋根カバー工法ではなく葺き替え工事を行いましょう。
雨漏りが起きている場合は、
- 雨水の侵入経路の調査・改善
- 屋根の下地の調査
などを行い、屋根の下地が傷んでいないことを確認してから屋根カバー工法を行うと失敗しにくいです。
⑥太陽光パネルが設置できない
屋根カバー工法を行い、太陽光パネルが設置できなくなった失敗です。
屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せるため、屋根が二重になります。
屋根が二重になっていると、
- 屋根の強度面の不安から太陽光パネルの設置が難しい
- 太陽光パネルの重さも加わり、建物への負担がある
などの理由があるため、太陽光パネルの設置ができないことがあります。
太陽光パネルは屋根に穴をあけて架台を取り付けて設置することが多いため、屋根が二重だと屋根の下地への架台の固定が難しいです。
しかし、近年では金属屋根専用の穴をあけずに設置する架台も販売されています。太陽光パネルを設置している方は金属屋根を検討すると良いでしょう。
現在、太陽光パネルを設置している方や今後設置を考えている方は屋根カバー工法を行っても問題ないか業者に確認することをオススメします。
屋根カバー工法がオススメのケース
ここまで屋根カバー工法でよくある失敗を6つご紹介してきましたが、屋根カバー工法ができるオススメの場合はどのようなときでしょうか。
屋根カバー工法ができるオススメのケースには、
- 屋根の下地が傷んでいない
- アスベストが屋根材に含まれている
- 施工費用を抑えたい
の3つがあります。
なぜこのよう場合に屋根カバー工法がオススメなのか、それぞれ詳しくみていきましょう。
屋根の下地が傷んでいない
屋根カバー工法を行うには、屋根の下地が傷んでいないことが大切です。
屋根カバー工法の失敗6選でもご紹介しましたが、屋根の下地が傷んでいると新しい屋根材を上手く固定することができません。
屋根の下地が傷んでいる上に屋根カバー工法を行うと、
- 強風で新しい屋根材がずれる、めくれる
- 屋根の下地の傷みが激しいと強風で新しい屋根材が飛ぶ
などの被害が起きる可能性があります。
強風などで屋根材がずれるなどの被害を起こさないためにも、施工前に屋根の下地の状態を確認しましょう。
過去に雨漏りなどがなく屋根の下地が傷んでいない方は、屋根カバー工法がオススメです。
アスベストが屋根材に含まれている
屋根材にアスベストが含まれている場合、屋根カバー工法がオススメです。
アスベストは2006年から使用が禁止された材料で、粉じんを吸い込むことで肺がんなどの健康被害を発症させます。アスベストの粉じんが人体への影響があるため、アスベストを含む屋根材を撤去する際は粉じん飛散防止や撤去作業に特別な処理が必要になり処分費用が高額になります。
ですが、屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せる施工方法のため、既存の屋根材をはがす作業がありません。またアスベストの粉じんが飛散することがないので、修理を行う職人や近隣住民などへの影響もありません。
屋根材にアスベストが含まれていて安全に屋根修理を行いたい方は、屋根カバー工法を検討すると良いでしょう。
施工費用を抑えたい
施工費用を抑えたい方にも屋根カバー工法はオススメです。
屋根カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根材を被せるため、既存の屋根材をはがしません。既存の屋根材の撤去費用や処分費用が基本的にかからないため、葺き替え工事と比べると施工費用を安くすることができます。
屋根カバー工法を行うには、
- 建物の耐震性に問題がない
- 屋根の下地が劣化していない
- 過去に屋根カバー工法を行っていない
などの条件はありますが、「屋根修理が必要だけど施工費用をできるだけ抑えたい」という方にオススメです。
屋根カバー工法をオススメしないケース
屋根カバー工法ができない、オススメしない場合はどのようなときでしょうか。
屋根カバー工法ができない、オススメしないケースには、
- 過去に屋根カバー工法を行っている
- 現在の屋根材が瓦屋根
- 屋根から雨漏りが起きたことがある
の3つがあります。
なぜこのよう場合では屋根カバー工法ができないのか、それぞれ詳しくみていきましょう。
過去に屋根カバー工法を行っている
過去に屋根カバー工法を行っている場合、新しく屋根カバー工法を行うことはできません。
屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せる施工方法のため、屋根の重量が増えると建物の耐震性が低下します。
過去に屋根カバー工法を行いもう一度屋根カバー工法を行うと、どれだけ軽い屋根材を使用しても建物への負荷は避けられません。また耐震性の観点や建物自体が屋根の重さに耐えられない問題もあるため、過去に屋根カバー工法を行った方は二度目の屋根カバー工法はできません。
過去に屋根カバー工法を行った方で屋根修理を考えている方は、葺き替え工事を行いましょう。
現在の屋根材が瓦屋根
現在の屋根材が瓦屋根の建物の方も屋根カバー工法はオススメしません。
瓦屋根には、
- 瓦自体が波打った形状である
- 瓦屋根は建物にかかる負荷が大きい
などの理由があるため屋根カバー工法がオススメできません。
屋根カバー工法は既存の屋根がフラットな状態でないと施工ができません。瓦は波打った形状の屋根材であるため、屋根カバー工法には向かない屋根となります。
また瓦屋根は金属屋根やアスファルトシングルよりも重い屋根材なので、建物に大きな負荷がかかっています。
瓦屋根の上にカバー工法を行うと建物への影響が大きくなり、建物自体が屋根の重さに耐えられない可能性が高くなります。これは屋根カバー工法に使用される屋根材の中で最も軽い金属屋根を使用した場合でも、建物への負担が大きいです。
そのため、瓦屋根で屋根修理を考えている方は葺き替え工事を検討しましょう。
屋根から雨漏りが起きたことがある
過去に屋根から雨漏りが起きたことがある方も屋根カバー工法はオススメしません。
屋根から雨漏りが起きたことがある方は、屋根の下地が雨水によって傷んでいる可能性があるためです。
屋根カバー工法の失敗6選でもご紹介しましたが、屋根の下地が傷んでいる状態で屋根カバー工法を行うと、
- 強風で新しい屋根材がめくれる・はがれる
- より屋根の下地の状態が悪い場合、強風で新しい屋根材が飛ぶ
など、新しい屋根材の固定が上手くいかないことでのトラブルが起きやすくなります。
そのため過去に屋根から雨漏りが起きたことがある方は、屋根の下地から新しくする葺き替え工事を行いましょう。
屋根カバー工法で後悔しないためのポイント
屋根カバー工法で後悔しないためにはどのような点に注意すると良いのでしょうか。
屋根カバー工法で後悔しないためのポイントには、
- 屋根の下地の状態を確認
- 太陽光パネルを設置している場合はよく確認
- 外壁工事も同時に行う
などが挙げられます。
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
屋根の下地の状態を確認
屋根の下地の状態を確認してから屋根カバー工法を行うことが大切です。
屋根カバー工法の失敗6選などでもご紹介していますが、屋根カバー工法を行うには屋根の下地が傷んでいないことが重要です。
屋根の下地の状態を確認しないまま屋根カバー工法を行い屋根の下地が傷んでいた場合、
- 強風によって新しい屋根材がずれる・はがれる
- より屋根の下地の状態が悪い場合、強風で新しい屋根材が飛ぶ
などの可能性があります。
そのような事態を起こさないためにも、施工を行う前に必ず屋根の下地の状態を確認しましょう。
確認した結果、屋根の下地が傷んでいた場合は屋根の下地から新しくする葺き替え工事を行うことをオススメします。
太陽光パネルを設置している場合はよく確認
太陽光パネルを設置している場合で屋根カバー工法を行いたい方は、業者に確認してから施工をしましょう。
太陽光パネルを設置するための架台は、屋根材に穴をあけて設置する場合が多いです。屋根カバー工法を行うと屋根が二重になるため、太陽光パネルを設置するための架台が強度面の問題から設置できない可能性があります。
また、屋根カバー工法を行うと新しい屋根材の重さが増えるため建物への負荷が増えます。太陽光パネルを設置している建物は設置していない建物よりも建物への負担が大きくなるため、耐震性が基準を満たしているか確認しましょう。
屋根カバー工法を行ってから太陽光パネルが設置できないとならないように、施工前に屋根カバー工法を行っても問題がないか確認しましょう。
外壁工事も同時に行う
屋根カバー工法を検討している方は外壁工事も同時に行うことをオススメします。
というのも、屋根カバー工法や外壁工事を行うには足場を組む必要があるためです。足場の費用の相場は一工事あたり15万円~20万円と安くありません。
外壁工事や屋根カバー工法を別の機会に行うとそれぞれの工事で足場を組む必要があるので、足場の費用が必要になります。
しかし屋根カバー工法と外壁工事を同じタイミングに行うことで、足場を組む回数が一度で済み足場の費用の節約や工事期間の短縮にもなります。
建物のメンテナンスにかかる費用を少しでも抑えたい方は、屋根カバー工法と外壁工事を同時に行うと良いでしょう。
屋根カバー工法にオススメの屋根材
屋根カバー工法にオススメの屋根材はどのようなものがあるのでしょうか。
屋根カバー工法によく使用される屋根材の中から、
- スーパーガルテクト/アイジー工業
- ヒランビー/稲垣商事
- オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン
の3つご紹介します。
スーパーガルテクト/アイジー工業
※アイジー工業様ホームページより引用
スーパーガルテクトは、ガルバリウム鋼板の3倍の耐久性を持つSGL(スーパーガルバリウム)鋼板が使用されています。
スーパーガルテクトの特徴には、
- 屋根材が軽い
- 断熱性能が高い
- 耐久性や耐腐食性に優れている
などがあります。
スーパーガルテクトは他の屋根材の中でも特に軽いです。
屋根カバー工法を行う場合、新しく被せる屋根材は軽いものでなければいけません。ですがスーパーガルテクトは屋根材の中でも軽いため、屋根カバー工法を行っても建物への負担を減らすことができ、耐震性の低下も最小限に抑えることができます。
そして耐風性能が高く、耐久性や耐腐食性にも優れていることも特徴です。
スーパーガルテクトは横葺きの屋根材であるため、アスファルトシングルや縦葺きの金属屋根よりも耐風圧性能が高いです。さらに屋根材の固定方法にビス留めを選ぶことで耐風圧性能をより高めることができます。
強風が吹きやすい地域にお住まいの方や、耐久性に優れた屋根材を考えている方にオススメの屋根材です。
ヒランビー/稲垣商事
※稲垣商事様ホームページより引用
ヒランビーはガルバリウム鋼板が使用されている金属屋根です。
ヒランビーの特徴には、
- 施工がしやすい
- カラーバリエーションが豊富
- シリーズには横葺き商品だけではなく縦葺き商品もある
などがあります。
金属屋根は標準色のカラーバリエーションが3色程度と少ない商品が多いです。
ですが、ヒランビーの標準色は9色ほどとカラーバリエーションが豊富です。色はブラックなどの落ち着いた色からシルバーなどの明るい色まで揃っています。
「金属屋根を選びたいけど明るい色が良いな」と見た目も重視で考えている方には嬉しい屋根材です。
また商品シリーズには縦葺きの屋根材も販売されています。
ヒランビーは横葺きの屋根材のため、屋根の勾配が2.5寸(約14度)以下の緩い勾配の屋根には使用できません。横葺きの屋根材が使用できない緩い勾配の屋根の場合は、縦葺きの屋根材を使用します。ヒランビーの商品シリーズには縦葺きに対応しているスタンビーが販売されているので、横葺きのヒランビーが使用できない場合は縦葺きのスタンビーを検討すると良いでしょう。
このようにデザイン性が高く屋根の勾配の程度によって商品シリーズの中で屋根材を検討することができるので、幅広くオススメできる屋根材です。
オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン
※オーウェンスコーニングジャパン様ホームページより引用
オークリッジスーパーは、海外製品として初めて日本の防火試験(屋根飛び火認定試験)に合格した屋根材です。
オークリッジスーパーの特徴には、
- 屋根飛び火認定試験に合格済み
- 防水性、耐藻性に優れている
などがあります。
オークリッジスーパーは他のアスファルトシングル材と比較すると性能が高く、特に防水性と耐藻性に優れています。
自社開発の接着剤が雨水の侵入を防ぎ、屋根材自体も吸水性が1%以下ととても防水性に優れています。屋根材自体の吸水性ですが、瓦屋根では12%~15%、スレート屋根では9%~18%となっています。吸水性が低いと大雨が降っても屋根材が水を吸わないので、雨漏りにつながらず安心できます。
また耐藻性については、表面を覆う石粒にセラミックコーティングを施すことで水はけを良くし、きれいな状態を保つことで植物を生えにくくしています。
屋根材に植物が生えるのは屋根材に水分が残っていることが多く、植物が生えることで見た目や屋根材の劣化につながります。屋根のメンテナンスはなかなかできませんが、オークリッジスーパーはきれいな状態を保ちやすいので見た目や屋根材の劣化を防ぐことができます。
アスファルトシングルはカビやコケが生えやすい屋根材ですが、オークリッジスーパーは
- 屋根材自体が水分を含まない
- 屋根材の水はけを良くする
などの工夫がされているため、屋根カバー工法に選びやすい屋根材といえます。
アスファルトシングルのデメリットをカバーしているので、デメリットが気になる方にオススメです。
・オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン[外部リンク]
他の屋根材も知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
一都三県の屋根修理業者一覧
屋根カバー工法の失敗6選を検索した人にオススメしたい記事一覧
屋根カバー工法の費用相場
屋根カバー工法にかかる修理費用の相場は80万円〜150万円となっています。
屋根の大きさや形状、屋根材のグレードによって金額は変化しますが、ほとんどがこの金額の間で納まります。
屋根カバー工法の費用について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
屋根カバー工法の耐用年数
屋根カバー工法の耐用年数は約20年〜30年です。
葺き替え工事であっても屋根カバー工法と同様の耐用年数ですが、使用する屋根材やメンテナンスの頻度などによって変化します。
適切な頻度でメンテナンスを行うことで屋根材を長持ちさせることができ、不具合を早期に発見することで補修費用を抑える事にもつながります。
屋根カバー工法のメリットとデメリット
屋根カバー工法のメリットには、屋根の断熱性、防音性、防水性の向上があります。
新しい屋根材を被せるため断熱性が高くなり、室内の冷暖房効率が上がります。
反対に屋根カバー工法のデメリットには、屋根の重量が増えるがあります。
屋根カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を被せるため、軽い屋根材を使用しても屋根の重量は増えます。
そのため、屋根が重くなるほど建物への負荷が大きくなり耐震性の低下にもつながります。
屋根カバー工法と葺き替え工事はどちらがオススメ?
屋根カバー工法と葺き替え工事は、屋根カバー工法ができる方は基本的に屋根カバー工法がオススメです。
屋根カバー工法ができる方とは、
- 屋根カバー工法を行ったことがない
- 屋根の下地が劣化していない
などの条件に当てはまる方です。
屋根カバー工法は葺き替え工事よりも施工費用を抑えることができ、屋根の断熱性が上がるなどのメリットが多い施工方法です。
より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
屋根カバー工法に火災保険は適用されるのか
結論から言うと、条件を満たせば火災保険を利用して屋根カバー工法を行うことができます。
火災保険が適用される条件には、
- 風災、雪災、雹災などの自然災害として認定される
- 自然災害による被害を受けてから3年以内である
があります。
しかし屋根カバー工法の工法上、火災保険が適用されない可能性が高いのも事実です。被害を受けた範囲が広範囲であれば屋根カバー工法に火災保険を適用されやすいですが、被害を受けた範囲が狭い場合は適用されにくくなります。
屋根カバー工法に火災保険は適用されるのかもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
屋根カバー工法で雨漏りは直せるのか
結論、屋根カバー工法で雨漏りを直すことができます。
屋根から起きる雨漏りの原因には、
- 屋根材の劣化
- 屋根材の下の防水シートの劣化
- 棟瓦や棟板金の劣化や破損
などがあります。
屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せます。劣化した屋根材を新しくすることができるので、雨漏りを直すことができます。
屋根カバー工法の流れ・施工方法について
屋根カバー工法の流れをご紹介します。
今回は屋根カバー工法で使用されることの多いガルバリウム鋼板を例にご紹介します。
棟に取り付けられている板金や棟板金の下地、雪止めなどを取り外して屋根をフラットな状態にしていきます。
屋根の軒先から棟に目がけて防水シートを敷き詰めていきます。
防水シートは屋根からの雨漏りを防ぐ重要なシートです。
古い屋根に使用できる防水シートが限定されている場合があるので注意が必要です。
軒先や屋根がせり出している部分に板金を取り付けていきます。
この板金を取り付けることによって雨水の排水が上手く機能し、雨漏りを防ぐ役割を持ちます。
新しい屋根材を取り付けていきます。
雨漏りを防ぐために、防水シートを敷くときと同じように屋根の軒先から棟にかけて屋根材を設置していきます。
新しい屋根を取り付けたら棟板金を設置していきます。
その後、屋根の上に取り付ける雪止めなどを設置して施工は終了です。
より詳しく屋根カバー工法の施工の流れについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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