- 屋根カバー工法と屋根塗装はどう違うの?
- 屋根カバー工法と屋根塗装では費用はどれぐらい違う?
- どちらの工事が私の家に適しているのか分からない…
このようなお悩みを抱えている方のために、屋根カバー工法と屋根塗装の違いについて解説していきます。
「屋根カバー工法と屋根塗装、どちらが私の家には適しているの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。どちらの工事が適しているかは、屋根の状態や雨漏りの有無などによって変化します。
この記事では、屋根カバー工法と屋根塗装工事、それぞれオススメのケースも解説しているので屋根修理に関するお悩みを解決していきましょう。
屋根カバー工法と屋根塗装の違い
屋根カバー工法と屋根塗装はそれぞれ屋根修理の方法ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
それぞれ詳しく解説していきます。
①屋根カバー工法
屋根カバー工法は、劣化した防水シートや屋根材の上に新しい屋根材を被せる工事です。
屋根カバー工法を行う目的は、
- 防水シートを新しくして防水性を高める
- 屋根材を新しくする
があります。
屋根カバー工法を行う大きな目的は防水シートを新しくすることです。防水シートを新しくすることで新しい防水の層を作ることができるので、雨漏り修理をすることができます。
屋根カバー工法は屋根材の劣化があり、屋根塗装ではメンテナンスしきれない場合に適した工事です。
屋根カバー工法の工事内容 | 目的 | 特徴 |
劣化した防水シートや屋根材の上に新しい屋根材を被せる | ・防水シートを新しくして防水性を高める ・屋根材を新しくする | 防水シートを新しくするため、雨漏り修理が可能 |
②屋根塗装
屋根塗装は、劣化した屋根材の塗膜を作り直す工事です。
屋根塗装を行う目的は、
- 屋根の美観を保つ
- 屋根材の塗膜の回復
- 遮熱や防汚などの機能性を付ける
があります。
屋根塗装を行って新しい塗膜で屋根材を保護することで、紫外線や雨水などによる劣化から守ることができます。
しかし、屋根材の経年劣化による広範囲のひび割れや雨漏りなどを屋根塗装で修理することはできないので注意が必要です。
屋根塗装の工事内容 | 目的 | 特徴 |
劣化した屋根材の塗膜を作り直す | ・屋根の美観を保つ ・屋根材の塗膜の回復 ・遮熱や防汚などの機能性を付ける | 広範囲のひび割れや雨漏りなどは修理不可 |
屋根カバー工法と屋根塗装の費用の違い
屋根カバー工法と屋根塗装の工事の違いについて解説しましたが、屋根カバー工法と屋根塗装の費用はどれくらい違うのか気になる方も多いはず。
そもそも屋根カバー工法と屋根塗装、それぞれの費用相場はどれくらいなのでしょうか。
- 屋根カバー工法の費用相場は約80万円~150万円
- 屋根塗装の費用相場は30坪の場合、約40万円~65万円
が相場となっています。
屋根カバー工法と屋根塗装の費用を比べると、40万円~90万円程度の差があることが分かります。
では、なぜ費用に大きな差がでるのでしょうか?
大きな差がでる要因には、施工に必要な材料の多さが関係しています。
- 屋根塗装は屋根の面積と塗料の単価、足場費用
- 屋根カバー工法は屋根の面積と各部材の単価、足場費用
このようにして、それぞれ施工費用が決まります。
特に屋根カバー工法は施工に必要な屋根の部材が多いため、屋根塗装より施工金額が高くなります。
屋根カバー工法がオススメなケース
屋根カバー工法がオススメなケースとはどのようなときでしょうか。
屋根カバー工法がオススメなケースには、
- 屋根材がひび割れている
- 屋根のメンテナンスサイクルを延ばす
- 雨漏りが起きている
があります。
①屋根材がひび割れている
屋根材が広範囲でひび割れている場合、屋根材を新しくする屋根カバー工法がオススメです。
屋根塗装は、細かくて小さなひび割れであれば補修して塗装を行うことができます。しかしひび割れが広範囲であるなど、屋根の劣化がひどい場合は屋根材を新しくしましょう。
屋根材がひどく劣化している状態では、屋根材の下にある防水シートに大きな負担がかかります。また屋根材が落下するなどの被害が起きる可能性も考えられます。
このように屋根材の劣化がひどい場合は、屋根カバー工法を検討しましょう。
②屋根のメンテナンスサイクルを延ばす
屋根のメンテナンスサイクルを延ばしたい場合、屋根カバー工法を行うと良いでしょう。
屋根塗装を行っても、塗料の耐用年数よりも前に再メンテナンスが必要になることが多いです。屋根は外壁よりも環境が過酷なため、塗料の塗膜の劣化が早くなります。そのため、屋根塗装を行う場合は短期間で再塗装を行う必要があるのです。
屋根のメンテナンスサイクルを延ばしたい方は屋根カバー工法を行い、屋根材を新しくしましょう。屋根材を新しくすることで雨漏りの心配がなく、10年程度は屋根塗装工事を行う必要もありません。
屋根のメンテナンスサイクルを延ばしたい方には、屋根カバー工法がオススメです。
③雨漏りが起きている
屋根から雨漏りが起きている場合も屋根カバー工法がオススメです。
屋根から雨漏りが起きる大きな原因は、屋根材の下にある防水シートが劣化しているからです。屋根カバー工法では屋根材だけではなく、防水シートも新しくすることができます。防水シートが新しくなることで、新しい防水の層ができるので雨漏り修理も一緒にできます。
屋根塗装では雨漏りを直すことはできないので、雨漏りが起きている方は屋根カバー工法を行いましょう。
屋根塗装がオススメなケース
屋根塗装がオススメなケースとはどのようなときでしょうか。
屋根塗装がオススメなケースには、
- 屋根材の劣化が少ない
- 屋根表面が色あせている
- 屋根表面にカビやコケが繁殖している
などがあります。
①屋根材の劣化が少ない
屋根材の劣化が少ない方は屋根塗装を行うことをオススメします。
ひび割れなどの劣化が少ない場合、屋根塗装をする前にひび割れ補修を行います。補修を行うことで、ひび割れた箇所からの雨水が入り込むことを防ぐことができるのです。
もし屋根塗装は屋根材が広範囲でひび割れているなどの劣化がある場合、屋根塗装を行っても雨漏りなどのトラブルが起きやすくなります。
屋根カバー工法をするほどの劣化ではないという方は、屋根塗装を行うと良いでしょう。
②屋根表面が色あせている
屋根表面が色あせている場合、屋根塗装を行うと良いでしょう。
屋根の塗膜は日々、
- 紫外線
- 雨風
- 太陽熱
などによって劣化しています。
屋根表面が色あせている場合、紫外線や雨水などから屋根材を守る機能が低下しています。
屋根の色あせを放置すると、
- 雨漏りの原因となる
- 屋根材がひび割れる
などのトラブルにもつながります。
屋根表面が色あせている方は、屋根塗装を行って屋根の機能を回復させると良いでしょう。
③屋根表面にカビやコケが繁殖している
屋根表面にカビやコケが繁殖している状態も、屋根塗装を行うと良いでしょう。
屋根にカビやコケが繁殖する原因には、塗膜の劣化が関係しています。屋根材の塗膜が劣化していると水切れが悪くなり、カビやコケが繁殖しやすい環境が整うためです。
屋根塗装を行うときには、高圧洗浄を行います。高圧洗浄で屋根に繁殖しているカビやコケを取り除き、屋根材に新しい塗膜を作ることができます。
新しい塗膜が作られることによって、
- 屋根材の防水性が高まる
- 紫外線などからの屋根材の劣化を防ぐことができる
などのメリットがあります。
雨漏りの被害がなく、屋根にカビやコケなどが繁殖している方は屋根塗装がオススメです。
屋根カバー工法のメリット・デメリット
屋根カバー工法のメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
①屋根カバー工法のメリット
屋根カバー工法のメリットには、
- 屋根の断熱性、防音性が高まる
- 雨漏り修理ができる
があります。
屋根カバー工法を行うと、屋根が二重になります。屋根から室内までの距離が増えるため、太陽熱や雨音などの影響を受けにくくなります。断熱性が高まるので、冷暖房効率を上げることができるメリットも得られるでしょう。
また、屋根カバー工法では屋根材や防水シートを新しくすることができます。屋根から雨漏りが起きている場合、防水シートを新しくすることで雨漏りを直すことができます。
屋根材や防水シートを新しくすることで防水性を高めることができるので、屋根塗装ではメンテナンスしきれない場合は屋根カバー工法を行うと良いですね。
②屋根カバー工法のデメリット
屋根カバー工法のデメリットには、
- 屋根の下地が傷んでいると施工ができない
- 屋根の重量が増える
があります。
屋根カバー工法のメリットでもご紹介しましたが、屋根カバー工法を行うと屋根が二重になります。既存の屋根だけの場合より屋根の重さが増えるため、どれだけ軽い屋根材を使用しても耐震性に少なからず影響があるでしょう。
ただ、建物が耐えられる程度の重量増加になるので耐震性に大きな影響はありません。
また屋根の下地が傷んでいると、新しい屋根材をきちんと固定することができません。下地が傷んでいる状態に屋根カバー工法を行うと、屋根材がずれるなどのトラブルが起きることがあります。
屋根カバー工法を検討している方は、屋根の下地の状態を確認して傷んでいないことを確認してから施工するようにしましょう。
屋根塗装のメリット・デメリット
屋根塗装のメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
①屋根塗装のメリット
屋根塗装のメリットには、
- 景観の美しさを保てる
- 防水性・撥水性を高めることができる
があります。
屋根塗装を行うと、屋根材の表面を塗料の膜で覆うことができます。
塗膜は紫外線などによって日々劣化しているため、屋根塗装工事を行うことで劣化した塗膜から新しい塗膜にすることができます。塗膜を新しくすることで低下していた防水性や撥水性を高め、カビやコケを繁殖させない屋根にできるのです。
また、屋根の色を屋根塗装時に変えることもできます。
塗料の色には、黒やグレーなどの落ち着いた色から黄色や赤などの明るい色まで種類が豊富にあります。
屋根塗装を行うたびに屋根の色を変えるということもできるので、手軽に建物の印象を変えたいという方にも屋根塗装のメリットは大きいですね。
②屋根塗装のデメリット
屋根塗装のデメリットには、
- 塗装を行っても雨漏り修理はできない
- 塗装ができない屋根材がある
があります。
屋根塗装では屋根の表面の防水機能を高めることはできますが、屋根の内部の修理はできません。
屋根からの雨漏りは屋根の下にある防水シートの劣化によるもので、屋根カバー工法や葺き替え工事でのみ防水シートを新しくすることができます。
なので、屋根塗装を行っても雨漏り修理ができない点には注意が必要です。
また、一部塗装が行えない屋根材があります。
塗装ができない屋根材は、
- コロニアルNEO/クボタ(現ケイミュー株式会社)
- パミール/ニチハ株式会社
- サルフグラッサ/クボタ(現ケイミュー株式会社)
などです。
もし屋根塗装ができない屋根材の場合は、屋根カバー工法や葺き替え工事を行う必要があります。
すべての屋根材で屋根塗装工事が行えるわけではないので、デメリットになりますね。
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屋根カバー工法の耐用年数
屋根カバー工法の耐用年数は約20年〜30年です。
葺き替え工事であっても屋根カバー工法と同様の耐用年数ですが、使用する屋根材やメンテナンスの頻度などによって変化します。
適切な頻度でメンテナンスを行うことで屋根材を長持ちさせることができ、不具合を早期に発見することで補修費用を抑える事にもつながります。
屋根カバー工法にオススメ屋根材
屋根カバー工法にオススメの屋根材はどのようなものがあるのでしょうか?
屋根カバー工法に使用される屋根材の中からオススメの屋根材を3つご紹介します。
スーパーガルテクト/アイジー工業
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※アイジー工業様ホームページより引用
ガルバリウム鋼板よりも耐久性に優れたエスジーエル鋼板が使用された屋根材です。
他社メーカーの金属屋根と比較しても優れている点が多いため、人気の高い屋根材です。
ヒランビー/稲垣商事
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※稲垣商事様ホームページより引用
ガルバリウム鋼板が使用された金属屋根です。
遮熱性や耐候性が高く、傷が付きにくい特徴を持っています。
またカラーバリエーションが豊富なので見た目にもこだわりたい方におすすめです。
オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン
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※オーウェンスコーニングジャパン様ホームページより引用
アスファルトシングルが使用された屋根材です。
アスファルトシングルが持つ素材の柔らかさや耐久性、耐藻性に優れています。
屋根材が柔らかく加工がしやすいため、屋根の形状が複雑な建物に使用されることが多いです。
・オークリッジスーパー/オーウェンスコーニングジャパン[外部リンク]
他のオススメの屋根材を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
屋根カバー工法ができる屋根材とできない屋根材
屋根カバー工法ができる屋根材には、金属屋根やアスファルトシングル屋根、スレート屋根があります。
これらの屋根材は、凹凸が少なく屋根材自体も軽いため屋根カバー工法ができる屋根とされています。
反対に屋根カバー工法ができない屋根材は、瓦です。
瓦は波立っている形状と建物が屋根の重さに耐えられないため、屋根カバー工法には適していない屋根材とされています。
屋根カバー工法と葺き替え工事はどちらがオススメ?
屋根カバー工法と葺き替え工事は、屋根カバー工法ができる方は基本的に屋根カバー工法がオススメです。
屋根カバー工法ができる方とは
- 屋根カバー工法を行ったことがない
- 屋根の下地が劣化していない
などの条件に当てはまる方です。
屋根カバー工法は葺き替え工事よりも施工費用を抑えることができ、屋根の断熱性が上がるなどのメリットが多い施工方法です。
より詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
屋根カバー工法に火災保険は適用されるのか
結論から言うと、条件を満たせば火災保険を利用して屋根カバー工法を行うことができます。
火災保険が適用される条件には
- 風災、雪災、雹災などの自然災害として認定される
- 自然災害による被害を受けてから3年以内である
があります。
しかし屋根カバー工法の工法上、火災保険が適用されない可能性が高いのも事実です。
被害を受けた範囲が広範囲であれば屋根カバー工法に火災保険を適用されやすいですが、被害を受けた範囲が狭い場合は適用されにくくなります。
屋根カバー工法に火災保険は適用されるのかもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
後悔しない屋根カバー工法をするポイント
屋根カバー工法で後悔しないためのポイントには、
- 屋根の下地の状態を確認
- 太陽光パネルを設置している場合はよく確認
- 外壁工事も同時に行う
などが挙げられます。
この中で特に重要なのが、屋根の下地の状態を確認してから施工することです。屋根の下地が傷んでいない状態で屋根カバー工法を行うことで、強風などで屋根材がはがれるなどのトラブルを防ぎやすくなります。
以下の記事では、屋根カバー工法でよくある失敗も解説しているので参考にしてみてください。
屋根カバー工法で雨漏りは直せるのか
結論、屋根カバー工法で雨漏りを直すことができます。
屋根から起きる雨漏りの原因には、
- 屋根材の劣化
- 屋根材の下の防水シートの劣化
- 棟瓦や棟板金の劣化や破損
などがあります。
屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せます。劣化した屋根材を新しくすることができるので、雨漏りを直すことができます。
屋根カバー工法の流れ・施工方法について
屋根カバー工法の流れをご紹介します。
今回は屋根カバー工法で使用されることの多いガルバリウム鋼板を例にご紹介します。
棟に取り付けられている板金や棟板金の下地、雪止めなどを取り外して屋根をフラットな状態にしていきます。
屋根の軒先から棟に目がけて防水シートを敷き詰めていきます。
防水シートは屋根からの雨漏りを防ぐ重要なシートです。
古い屋根に使用できる防水シートが限定されている場合があるので注意が必要です。
軒先や屋根がせり出している部分に板金を取り付けていきます。
この板金を取り付けることによって雨水の排水が上手く機能し、雨漏りを防ぐ役割を持ちます。
新しい屋根材を取り付けていきます。
雨漏りを防ぐために、防水シートを敷くときと同じように屋根の軒先から棟にかけて屋根材を設置していきます。
新しい屋根を取り付けたら棟板金を設置していきます。
その後、屋根の上に取り付ける雪止めなどを設置して施工は終了です。
より詳しく屋根カバー工法の施工の流れについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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